March 17, 2005

ICO

ico.jpeg"ICO"と書いて「イコ」。
このゲームのタイトルであり、
主人公(プレイヤーキャラ)の少年の名前でもある。

なにしろ、広大な城が庭園、城内、地下まで含め、
丸々立体的な空間として構築されているところがスゴイ。
そこに生贄としてポーン、と置き去りにされたイコ。
右も左も分からないのはプレイヤーも同じ。
ゲームスタートと同時に、自然にこの世界と同化できる。
イコはなぜかそこに幽閉されていた女の子の手を取り、
一緒に逃げ出すためにいろいろな困難に立ち向かう…。

この女の子、常に手を握っていてあげないと、
勝手にフラフラとイコのそばから離れていってしまう。
それでも、「向こうの狭い足場のスイッチを入れてこないと、
こっちのドアを動かす歯車が回らない」といったシチュエーションに出くわすと、
仕方なく手を離すことになる。
だけど早く戻らないと…。
こうした緊張感と難解な謎解きが、このゲームの主軸。
BGMもほとんどないという静けさの中、
寂寥感がさりげないコワさ(恐怖、とはちょっと違う)を醸し出す。

プレイ終盤になると、やっと脱出の時が近づいてきたにもかかわらず、
それがこの女の子との別れの到来を意味するのではないか
という予感がプレイ中に段々と芽生てくる。
いい映画や音楽を楽しんでいると、「まだ終わらないで!」と思う時があるのだけど、
"ICO"には、それがあった。

ぼくにとっては、この作品があればこそPS2を買ってよかったと言える1本。

March 17, 2005 11:06 AM

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