July 02, 2005

STAR WARS -EPISODEⅢ-

7.2.jpgスターウォーズ・シリーズを観て感じるのは、
“運命”を背負って生きることの苦しさや悲しさ。
EPⅠ~Ⅲは、特にそうした運命観が濃く見てとれる。
父親なくして生を受けたアナキンは、
人としてその生を全うすることは
許されない運命だったのだろうか。

母一人子一人の環境で生まれ育ち、
幼い頃から母親を守る役目を自覚してきた彼ならば、
常に大きな力を手に入れることを求めたのは当然なのかも知れない。
しかし、たとえ誰かを守るための力であったとしても、
それが周囲に脅威を与えるほどのものになったとすれば、
自ら身の置き所を失っていく羽目になる。

夢が彼に垣間見せた未来は、愛する者の危機ではなく、彼自身の行く末。
そして、暗黒卿として闇に身を沈め、人であることに決別した瞬間─
それは、銀河の遠いどこかでか細い希望の光が灯った時でもあった。

ジェダイからシスへの転落。
それは、我が子らに“善い心”だけを受け継がせるべく
内なる邪悪を一身に背負った、親としての自己犠牲行為。
図らずも、人を捨てたその時こそが、アナキンが最も人間らしかった一瞬だった。

July 2, 2005 10:54 PM

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