« September 2005 | メイン | November 2005 »
October 31, 2005
ワンダと巨像
昨日までの5時間あまりで倒した巨像は5体。
まだ10体以上と戦う必要がありそう。
次に相見える巨像がどんな相手なのか、
その姿形すら想像できない。
どこにいるのか? どうやって倒すのか?
思っていた以上に、このプレイ感覚は新鮮。
愛する女性が息を吹き返すことだけを願い、
己が行為の善悪も顧みることなく、大いなる存在に剣を突き立て続ける主人公・ワンダ。
これは神殺し。
プレイヤーは、彼の大罪に加担しているのだ。
1体1体とどめを刺す度に、何かを引き換えにしているのが感じ取れるものの、
その〈何か〉がはっきりするのは、まだまだ先。
面白い。
けれどもその面白さを味わっている一方で、どこかが疼いているような感触がある。
そして、確かにこのタイトルが『ICO』の血を引いているのが分かる。
オマケの域を超えた“限定スペシャル『NICO』ディスク”はもちろん、
凝りまくったつくりのマニュアルは一見の価値アリ。
October 27, 2005
青い春
高校生時分のエピソード。
まぁ、いわゆる青い春の頃の話だな。
ぼくは、長崎市内にあるN男子校に通っていた。
通学手段にはバスを使っていたのだけれど、
自宅付近からは直通の便がなかったため、
歩道橋下の某停留所で乗り換える必要があった。
そのバス停でよく見かけるJ女子校の生徒がいた。
取り立ててかわいいってワケじゃなかったけど、
いかにもJ女子校のコっぽくって、清楚な感じではあった。
あれは、一年生の冬のある日。
そのコはぼくより先にそのバス停にいて、自分が乗る便を待っていた。
そこへ現れたぼく。
歩道橋を下り切るかどうかといったタイミングで、彼女とふと目が合った。
すると彼女は、ニッコリと微笑んで見せたのだ。
ぼくの脳は、その意外性に満ち満ちた事態をどう処理すべきかと即座に計算に取り掛かったが、
結局取った行動はといえば、〈軽くペコリと頭を下げる〉程度のものだったと思う。
それからというもの、ぼくらふたりはそのバス停で居合わせるたび、
何気ない挨拶の後に、微妙な距離を挟んで「今朝は寒いね」とかいった言葉を二言三言交わすようになった。
けれども、互いが乗り込むバスは違う便だった。
無理からぬ話である。
なにしろそのJ女子校ときたら、校則に男女交際禁止が謳ってあることで有名で、
男と一緒に歩いているところを関係者に目撃されようものなら謹慎処分を食らわされる、
とかいったウワサまで囁かれていたくらいだ。
さて、そんなある日の朝のこと。
彼女はいつものその微妙な距離を少しだけ踏み込み、何とぼくに手紙を渡してきたではないか!
「後で読んでね」みたいなことを言われた気もしたけれど、そんな記憶も今となっては遠い彼方。
とりあえずは平静を装って、「ありがとう」なんて返事をしたぼくだった。
ぼくが乗る便がきた。そのバスの中で、ぼくはひとりになった。
「早く手紙を読め!」とぼくの中のぼくが急かす。
恐る恐る開けた封筒から四ツ折にされた便箋を取り出し、文面に目を通してみた。
そこにあった彼女からのメッセージは…
あれからよく考えてみたけど、私やっぱり、あなたとは付き合えません。
は?
誰がいつ、キミに交際を求めたりしましたか?
ていうか、そもそもまだ名前も知らないキミにフラれなきゃいけないその理由というのが、
どうにもこうにも分かりかねるんですが?
ほかにもつらつらと何か書いてあった気もするが、さすがに憶えちゃいない。
明くる日の朝。
彼女は「おはよう」と声を掛けてきた。
ただし、前日までよりもぎこちなさは増していたように思う。
「手紙、読んでくれた?」と彼女。
からかわれているのか?
ぼくは答えに詰まったものの、「ひょっとして、人違いしてるんじゃない?」と切り返してみた。
「え? だってキミ、M中学校出身の山田クンだよね?」
「ぼくは、F中出身の○○っていうんだけど…」
次の日から、彼女とぼくとの距離が以前にも増して開くようになったのは、言うまでもない。
嗚呼、何とも苦みばしった、青い春。
それにしても、ぼくとそんなに似たヤツが、当時のN男子校にいたっけなぁ?
October 26, 2005
FFVII ADVENT CHILDREN
この作品は、言ってみれば
《ファイナルファンタジー・エキスプレス》。
もはやストーリーの持つ役目なんて、
魅せ場という車両を繋げるための連結器程度のもの。
これは、一両目から全部が食堂車で編成された、
そんな一風変わった特急列車なのだ。
ジェノバ、リユニオン、ライフストリーム…。
そうした語句は、それぞれが車窓を流れていく景色の一部であって、ひとつの風景に落ち着くことがない。
独自の作品世界を打ち立てるための土台とするには、脆弱さをさらけ出し過ぎている。
また、作中で芝居を演じているのはやはり、
(あえてそういう表現を選択していることが分かっていても)姿態からして人形(ひとがた)以上の存在には思えず、
過剰にリアリティを写したテクスチャを見せられるにつけ、温もりを感じ取ろうにもこちらとの距離は開いていくばかり。
ただし、バトルシーンにおけるケレン味溢れる演出は、観る者の目を釘付けにせずにはおかない。
これはもう、ハイエンド版『ドラゴンボール』。
空間の制約を飛び越えて、まさに縦横無尽の大立ち回り。
現実を超えたカメラワークの連続にも舌を巻くが、
ガジェット群(クラウドの大剣やバイク等)もまた、魅力たっぷりに描かれている。
制作陣も「理屈なんて置いといて、カッコイイだろ?」と、さぞかししたり顔なはず。
この“カッコよさ”でまくし立てる展開に(お腹いっぱいにならずに)付いて行けるか否かで、
FFエキスプレスそのものの乗り心地が大きく左右されるのは間違いないのだけれど。
ストーリー的には、本当に何てことはない感じに終始しているものの、
「引きずり過ぎてすり減った」のセリフは、心象的かつ印象的で、悪くない気がした。
October 23, 2005
ヤラレタ。
スゴイな、エウレカセブンの新OP。
「もう、アレもコレも、ムズかしいこと全部抜き!」
ってな感じの吹っ切れ方が、心地イイったらない。
余計なものは何もかも削ぎ落として、
最初から最後までがワンシーンの中。
繋いだふたりの手の中にあるものだけが真実。
鳥肌を通り越して、いきなり涙腺にくるような、そんな掴み寄せる力に参った。
「気持ちいいと思ったモン勝ち」みたいなことを、チャールズ(故人)も言ってたっけ。
一時はホント、「なーんかワケ分かんねーし、もう見るのヤメよっかなぁ」とも思ったけど、
やっぱり見続けてきてよかったと実感させられる今日この頃。
October 17, 2005
ベルカ、吠えないのか?
タイトルに妙に惹かれてしまい、
そのうち読んでみたいと思っていた1冊。
期待以上に面白かったかどうかと問われれば
答えに間を置くことになるけれど、
好き・嫌いのどちらかに分けるとすれば、「好き」。
これは、ぼくの中でも位置づけの難しい異作。
1943年、日本軍が撤収したキスカ島。 無人の島には4頭の軍用犬が残された。 捨てられた事実を理解するイヌたち。 やがて彼らが島を離れる日がきて-。 それは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった!
全体に散文的で読みづらいうえに、章ごとに年代も場所も変移する。
イヌたちは、時代や思想やくだらない思惑に翻弄されながらも、繁殖の系統樹を枯らさない。
読み進めながらその樹形図を追っていくことが、なかなかにしんどいのは確か。
世界中に殖え続けるイヌたちは、互いに顔も知らない血縁として、
翻った土地で思いがけず互いの運命を交錯させる。
こうした時間と空間を越えた邂逅こそが、ヒトを主人公にしては醸せないロマンティシズムであり、
この作品が勝ち得た醍醐味(これがあるが故に「好き」な1冊と言える)。
そして、人類に先駆けて地球を見下ろす“同胞”を輩出する。
蕾を着けた植物が、ゆっくりと花を開かせ、やがて萎れたそれを地上に落とす…。
クライマックスは、そんなハイスピードカメラの映像を早回しで見るような感じを受けた。
ただしその花は、誰のせいでもなく、咲く時期を間違ってしまった。
無時間から動き出した物語は、またも無時間へと回帰していく。
イヌはヒトに選ばれ、ヒトはイヌに選ばれ、“ヒトとイヌ”は“イヌとイヌ”に。
国家やイデオロギーからは開放されても、選び抜かれた血筋は野生には堕さない。
報復の時は、いつか?
October 13, 2005
なめんなよ
今住んでいるのは、ちょっとだけ古い公団住宅。
つくりはそれなりだけど、住み心地はまぁまぁ。
その前はというと、民間の不動産屋が扱う
アパートに住んでいたワケだけれど、
先日そこから届いた敷金の精算書が、
とんでもない代物だった!というおハナシ。
公団の方の入居可能時期が今年の7/21以降となっていたので、
不動産屋には「契約は7月いっぱいということで」と事前に連絡した(もちろん、6月のうちに済ませておいた)。
引越しは7/31。雨が降ったり止んだりの中だったけれど、延期にしたところでアレコレ面倒だしなぁ、と強行。
つまり、その不動産屋(と家主)に対しては、8月以降何の厄介にもなっていない。
…にもかからわらず、先の精算書には畳代とルームクリーニング代に加え、「日割賃料×20」との請求項目が!
「こんなお金を差し引かれる覚えはない!!」と後日電話してみた。
すると、「家主さんが日中は連絡が取れませんので、確認ができ次第、こちらからお電話いたします」という返事が。
「ハァ? この精算書を作ったのはアンタらだろ!?」と思いつつも、
「納得がいくような、しっかりとした回答をお待ちしています」と、
有耶無耶にしようったってそうはいかねーぞ!との意思表示をして受話器を置いた。
そもそも精算書自体が、もうやっつけ仕事そのもの。
作成日が「平成16年○月○日」って、ソレ、去年契約しに行った時の日付じゃ…。
この点について突っ込むと、「コンピュータの処理上、どうしてもそうなってしまいまして…」。
ふーん、そうなんだぁ(ウソつけ!)。
何の役にも立たない紙切れを、そうと知りつつ毎度方々に送り付けてるっての?
免許制の商売なのに、よくそれでまかり通ってきたもんだなぁ。
で、一週間待った。その間、一切音沙汰ナシときた。
あんな手やこんな手もあるし、コトを構えるのも辞さないつもりで再度電話した
(テキトーな精算書もどきが手元にあるおかげで、こっちはどこまでも強気)。
すると電話口に出てきたのは、話の通じなそうな若い従業員。
今こうして問い合わせているのは赫々云々で…と伝えると、
「本日は定休日で私しかおりませんので、明日、改めてご連絡差し上げるようにいたします」とのこと。
次の日。日中いっぱい待った挙句が、ケータイにも自宅にも電話はナシ。
いっそ、こういうトコの世話になってみるか、なんて思っていたら、
夜の9時を回った頃に着信が(もう、常識ってナニ?な感じの世界)。
聞けば、「すみません。どうも家主さんがまったく別のお客様に請求するはずだったところを、
手違いで○○様のところに…」との不快、いや深い事情がおありだったそうで。
いやはや、完全にスケープゴートにされてるな、家主。
食い下がってこないところからはコッソリ巻き上げよう、ってのがミエミエだ。
それでも、こっちだっていつまでもこんなことに煩わされてもいられない。
結果的に「その分は明日付けでお振込いたします」というところに至り、抜きかけた刀を鞘に収めた次第。
今回、いろいろと敷金について調べてみたけど、やっぱりトラブルは尽きないようで…。
東京都の「住宅の賃貸借に関する相談内容」でも、「退去時の敷金精算」が最多だもんなぁ。
October 08, 2005
壁紙#7 -images-
"FALLIN'N'DROPPIN'"なんてタイトルにしてみた。
少し暗いせいで、サムネイルだとよく分からないかな。
昨夜あたりから、長崎の空もグズついた感じ。
今日はおくんちのちょうど中日なんだけど、
はてさて人手はどんな具合だろう?
October 06, 2005
シンジ
「赤ちゃん」っていう呼び方は、肌の赤さからきているらしい。
確かに、起き抜けに伸びをしたりすると
みるみるうちに顔全体が真っ赤になっていく。
それはもう、心配になって
「おーいっ! 大丈夫かーっ!!」って声をかけたくなるくらいに。
出生届の新生児の名前欄には「シンジ」と書いた。
本当は漢字2文字だけど、ここでは今後、カナ表記でいこう。