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October 27, 2005
青い春
高校生時分のエピソード。
まぁ、いわゆる青い春の頃の話だな。
ぼくは、長崎市内にあるN男子校に通っていた。
通学手段にはバスを使っていたのだけれど、
自宅付近からは直通の便がなかったため、
歩道橋下の某停留所で乗り換える必要があった。
そのバス停でよく見かけるJ女子校の生徒がいた。
取り立ててかわいいってワケじゃなかったけど、
いかにもJ女子校のコっぽくって、清楚な感じではあった。
あれは、一年生の冬のある日。
そのコはぼくより先にそのバス停にいて、自分が乗る便を待っていた。
そこへ現れたぼく。
歩道橋を下り切るかどうかといったタイミングで、彼女とふと目が合った。
すると彼女は、ニッコリと微笑んで見せたのだ。
ぼくの脳は、その意外性に満ち満ちた事態をどう処理すべきかと即座に計算に取り掛かったが、
結局取った行動はといえば、〈軽くペコリと頭を下げる〉程度のものだったと思う。
それからというもの、ぼくらふたりはそのバス停で居合わせるたび、
何気ない挨拶の後に、微妙な距離を挟んで「今朝は寒いね」とかいった言葉を二言三言交わすようになった。
けれども、互いが乗り込むバスは違う便だった。
無理からぬ話である。
なにしろそのJ女子校ときたら、校則に男女交際禁止が謳ってあることで有名で、
男と一緒に歩いているところを関係者に目撃されようものなら謹慎処分を食らわされる、
とかいったウワサまで囁かれていたくらいだ。
さて、そんなある日の朝のこと。
彼女はいつものその微妙な距離を少しだけ踏み込み、何とぼくに手紙を渡してきたではないか!
「後で読んでね」みたいなことを言われた気もしたけれど、そんな記憶も今となっては遠い彼方。
とりあえずは平静を装って、「ありがとう」なんて返事をしたぼくだった。
ぼくが乗る便がきた。そのバスの中で、ぼくはひとりになった。
「早く手紙を読め!」とぼくの中のぼくが急かす。
恐る恐る開けた封筒から四ツ折にされた便箋を取り出し、文面に目を通してみた。
そこにあった彼女からのメッセージは…
あれからよく考えてみたけど、私やっぱり、あなたとは付き合えません。
は?
誰がいつ、キミに交際を求めたりしましたか?
ていうか、そもそもまだ名前も知らないキミにフラれなきゃいけないその理由というのが、
どうにもこうにも分かりかねるんですが?
ほかにもつらつらと何か書いてあった気もするが、さすがに憶えちゃいない。
明くる日の朝。
彼女は「おはよう」と声を掛けてきた。
ただし、前日までよりもぎこちなさは増していたように思う。
「手紙、読んでくれた?」と彼女。
からかわれているのか?
ぼくは答えに詰まったものの、「ひょっとして、人違いしてるんじゃない?」と切り返してみた。
「え? だってキミ、M中学校出身の山田クンだよね?」
「ぼくは、F中出身の○○っていうんだけど…」
次の日から、彼女とぼくとの距離が以前にも増して開くようになったのは、言うまでもない。
嗚呼、何とも苦みばしった、青い春。
それにしても、ぼくとそんなに似たヤツが、当時のN男子校にいたっけなぁ?
October 27, 2005 04:23 PM
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Comments
はい!ボクもN男子校でしたよー!
って同い年だし。。あれ?アレレ?
しかし青い春いいですねー。
ボクは毎日J女子校の裏の川沿いを通っては、手を振っていました。w
posted by ura : October 27, 2005 08:21 PM
えぇっ!? ウラさんもあそこの出身だったんですか?
世の中狭いモンですね~。
もしかすると、共通の友達とかいるんじゃないでしょうか。
N男子校とJ女子校と関しては、一度合併のハナシが持ち上がってましたよね?
もちろん、ウワサだけでしたけど。憶えてます?
結局名前も分からず終いでしたけど、彼女には思い出をもらったんだと自分に言い聞かせました。
青春の1ページです、ハイ。
posted by 580 : October 27, 2005 10:52 PM
ほんと狭いですねーw。3年の時は5組でした。
ぜんぜん良い生徒ではなく、1年のクリスマスに謹慎でボウズにされて、冬休みを一週間返上で登校したり、今の職業に就いたのが可笑しいくらい毎回美術の時間はサボってモクモクさせてました。おかげで美術は常に2でした。。ダメダメですね。
N男子校とJ女子校の合併の話ありましたね。なつかしい。
ボクはメ商の娘さんとばっかり縁があったんですが、ほんとはJ女子校に憧れてました。
N男子校時代は青春真最中だったのでどれもいい思い出ですね〜。
きっと子供には真実は語りませんが。w
posted by ura : October 28, 2005 02:50 AM
>1年のクリスマスに謹慎でボウズにされて、冬休みを一週間返上で登校したり
アハハハハッ、サイコーですね! 正直、そういうのも羨ましかったですよ。
ぼくはといえば、2年・3年と2組で、朝も放課後も補習、
休みがくれば模擬試験と、あくせくとした勉強ばっかりの青春でした。
J女子校、憧れでしたよね~!
フシギなのが、今のあそこの生徒たちを見ても、あの頃とあんまり変わってないように見えるところ。
あの学校には、ちょっとしたタイムマシン機能でも備わってるんじゃないでしょうか、なんて。
posted by 580 : October 28, 2005 08:23 AM
付き合ってもいないのに、アナタとはもう別れたつもりと言われた中1の夏・・・青い思い出はいろいろありますね。
ちなみに私は中学からN男子校暮らしだったりします。
ちょっとKが共学ってどういう事よ~なんて今更思ってたりしますw
posted by KUM : October 28, 2005 08:25 AM
KUMさん、筋金入りのN男子校の血統でしたか!
ひょっとすると、寮生だったり?
>付き合ってもいないのに、アナタとはもう別れたつもりと言われた中1の夏
おぉっと、それもまた苦みばしった思い出ですねぇ(合掌)。
そういう男子・女子も、きっとゴマンといたハズです。
もう、何でもかんでも自分の都合のいいように考えちゃうような、そんな思考回路もくっついてたりしましたよね。
そうそう! K男子校が、来年から共学になるんですよね!!
あのニュースにはたまげました。
posted by 580 : October 28, 2005 08:57 AM
いやいや、長崎人ですから自宅からバスで通ってましたよ。
キリシタンでもないし。
たまに渋滞で遅刻しそうになったとき、あの坂を全速で走った記憶があります。
遅刻しただけで、足に跡の残るぐらい叩かれてましたからね(今だと大問題?)うちの場合バスの時間の関係で他に選択肢なかったので、こりゃ遅刻だなと思ったら知り合いのお店で昼まで遊んで通ってました。あんまりいい生徒ではないですねw
posted by KUM : October 28, 2005 09:38 AM
確かに、毎日のように誰かがどこかでひっぱたかれてましたね。
“気合注入棒(竹の先に重りをガムテープで巻き付けたようなカスタム・ウェポン)”みたいなアイテムを
常時携帯してるような先生もいました。
遅刻すると、生徒手帳を取り上げられたりしてましたよね。
今はどんな感じなんでしょうね~。
posted by 580 : October 28, 2005 01:21 PM