May 15, 2006

ワンダと巨像(記憶倉庫整理)

5.15.jpg約5ヶ月間ほど開店休業状態にあったこのサイト。
ゲームや本の感想なんかも放ったらかしだったので、
(ネタ切れ時に)思い出しながらまとめていくとしよう。
そんな記憶倉庫整理の第一回目は、『ワンダと巨像』。
…ってコレ、もうPS2 the Best シリーズで出るの?
じゃあ、その記念(?)というコトでひとつ。

「この地に棲むすべての巨像を倒せ」。
タブーを犯して禁断の地に足を踏み入れ、死んだ恋人を蘇らせたい一心で邪神との契約を結んだワンダ。
最愛の人を理不尽にも〈生贄〉という形で奪われた彼にしてみれば、これまで帰依してきた神こそが今や憎悪の対象。
その神の化身である巨像を倒すことで、望むべくもないものが手に入るのなら…。
〈生贄〉という語を現実に起こりうるさまざまな悲運に置き換えて考えると、
衝動的で浅薄な主人公の愚かさを笑うことができない。

ひとりの男の激しいエゴの代償として用意された結末は、業罰であると同時に救済とも受け取れるものだった。
その末路を目の当たりにした瞬間、
ぼく自身が子どもを授かったばかりだったという現実がモニター越しに物語とシンクロし、
切なさや驚きや安堵とがないまぜになった感情に同情心が加わって、自然と涙があふれてきた。
「バカなヤツだなぁ。だけど、同じ男としてお前の気持ち分かるよ」みたいなシンパシーを、彼に対して覚えたのだ。

幸福に満ちた幕切れなんて期待できるはずもなかった。
それでもワンダは結果として、彼女の愛を一身に受ける権利だけは手に入れることができた。
「魂の救済」なんて言葉を使うと鼻白んでしまうけれども、
神に立ち向かうという愚行の果てにせめてもの救いがあったことに、
誰に対するでもない感謝の気持ちが湧き上がってきた。
そしてエンディングの後、「よかったな」とそのバカなヤツに向かって心の中で呟いた。

ちなみに、奥サマに「自分がこの恋人だったとして、こういう男の行動ってどう思う?」と訊いたら、
「こんなコトして欲しいなんて思わない」という返事だった。
これが杉本彩なら、「もう最高! これこそ男の中の男だわ!!」ってなトコロかな?

May 15, 2006 06:05 PM

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