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August 02, 2006
憧れのシゴト
ぼくが小さい頃に漠然と描いていた夢。
それは、航空機のパイロットになるってこと。
いわゆる“事業用操縦士”って職種だね。
でも、そのために何をしたらいいかなんて
4歳や5歳のぼくには分からなくて、
仕方がないから飛行機の絵をたくさん描いてた。
とにかく飛行機のことを好きになれば、それでパイロットになれるとでも信じてたのかな?
きっとそうだろうな。今でもそんなとこあるもんな。
そのうち絵を描くこと自体が楽しくなって、毎日たくさん描き続けてたら、だんだんと視力が落ちてきた。
パイロットって、視力が命なのにね。
気付いたら、もうすでにメガネっ子になってた。
小学校のうちからメガネをかけていると、よく「いっぱい勉強したんでしょう?」なんて言ってくる大人がいたけど、
ぼくが近視になったのは、少しでもカッコいい飛行機の絵を描こうと、一生懸命になり過ぎてたせい。
ただそれだけのこと。勉強好きじゃないと、メガネかけてちゃいけない?
だけど、たとえ視力が大丈夫でも、きっと学科試験でダメだっただろうなぁ。
ぼくの頭は完全に文系。航空大学校への入学だって、果たせたかどうか怪しい。
ましてや、航空工学や航空気象に空中航法なんて科目を習熟するとなると……。
車で大村周辺まで出かけると、予定にもなかったのに、ついつい長崎空港の屋上送迎デッキへと足が向く。
滑走路を滑るようにして空へと翔けていく旅客機の翼は、昔描いた絵の中よりもいつだって眩しく映る。
一日中でも眺めていたくなるけど、そのうち奥歯の方から、挑むことなく破れた夢の放つ苦味がだんだんと広がってきて……。
だからしばらくすると、それに耐え切れずに思う。
「もう帰ろう」と。
August 2, 2006 01:16 AM
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