October 08, 2006

V フォー・ヴェンデッタ

10.8.jpg最近は、映画館に足を運ぶ回数も
めっきり少なくなってしまったなぁ……。
この『V フォー・ヴェンデッタ』、
観たいと思いつつも上映終了になってしまったんで、
DVDは発売日に即購入。
それでも、ようやく観ることができたのは今日のこと。

映像には多分に刺激が含まれているし、
扇情的な"V"の言葉は、人によっては毒にもなれば薬にもなる。
けれども、決してバイオレンティズムを肯定する内容ではないし、
革命でその手を血で染めたのは他ならぬ"V"だけなのだから、
むしろ訓戒と受け止められてしかるべき。

独房でのイヴィーがヴァレリーからの手紙に希望を見出すくだりは、
とても気高く美しくて、なおかつ胸を打つものがあった。
原作がコミックなだけに設定もプロットも現実離れしてはいるものの、
暴力や支配、抑圧に対して団結して自由を勝ち取るという普遍的な主題を
ここまで劇的かつ鮮やかに描くことができたのもまた、
そのコミックがあったればこそ。

それにしても「マトリックスのウォシャウスキー兄弟が~」
っていう宣伝文句には、今さらながら首を傾げるなぁ。
売り込み方として正しいのは分かるけど、作品の活かし方としてどうだろう?
それくらい、骨太でちゃんとしてる映画だと思う。

「私の人生を変えたあなたのことを 私は何も知らない」
「この仮面の下の顔は私ではない」
「なぜ死なん?」
「仮面の下にあるのは“理念”だからさ 理念は決して死なない」

ぼくには子どもの頃から何となく抱いていた疑問があって、
それは「バラの花って、あんなに血みたいに真っ赤で棘まであるのに、
どうして世間じゃ“きれい”って言われてるんだろう?」という、
まぁ、取るに足らないというかつまらないものなんだけど、
この映画を観てその気持ちが晴れた気がした。

October 8, 2006 01:43 AM

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